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脳内出血脳内出血

脳卒中で2番目に多いのが、脳内出血です。
脳の動脈が破綻して、脳の中に出血を起こす病気です。脳出血の死亡率は約10%で、生存者の約70%に神経学的後遺症が残ります。

原因で一番多いのが高血圧症で60%です。高齢者ではアミロイドアンギオパチーが原因となる場合が多いです。次に多いのが、脳血管の奇形であり、脳動静脈奇形、硬膜動静脈奇形、海綿状血管腫,もやもや病などがあげられます。まれに、脳腫瘍内に出血をきたし発症する場合もあります。また、脳動脈瘤が画像上くも膜下出血を伴わず、脳内出血のみで発症する場合もあり注意が必要です。それ以外には、白血病や肝硬変など出血傾向があったり、抗血小板剤、抗凝固剤などを内服していることも原因の一つです。

出血部位により、被殻出血、視床出血、小脳出血、脳幹出血、脳葉出血などに分類され、神経症状は部位により様々です。

治療は、まず、血圧コントロールですが、出血が大きく、切迫脳ヘルニア(脳幹がつぶされて、昏睡状態、呼吸状態悪化)などの場合は救命のために開頭血腫除去術を行います。

命の危険は少なくとも、麻痺や言語障害などの機能予後を改善させるために、被殻出血などでは定的血腫除去術や内視鏡下血腫除去術を行う事もあります。

予防としては、血圧コントロールが最重要であり、減塩も必要です。動脈硬化も関係していることから、脂質異常症、糖尿病の治療も重要と思われます。50~60代の働き盛りに多く、50才を過ぎたら、自宅で定期的に家庭内血圧を測定することをお勧めします。収縮期血圧135mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上の方は御相談ください。

血圧が高いだけでは、まず症状はないため放置している方が非常に多いと思われます。2013年現在、日本の高血圧症は約4000万人ともいわれています。そのうち適切な治療がなされているのは約800万人程度です。高血圧をコントロールすることで、脳内出血以外の脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎不全のリスクを下げることもできます。まず、家庭内血圧の測定をお勧めします。

また、MRIMRA脳動静脈奇形や海綿状血管腫の有無などを調べておくことは重要です。


左半球に巨大な出血 左被殻出血 脳幹出血(橋)
小脳出血 左視床出血  
 
左半球に巨大な出血
左被殻出血
脳幹出血(橋)
小脳出血
左視床出血

医院概要 医院概要

医院名 おおくぼ脳脊椎クリニック
診療科目 脳神経外科・内科
住所 茨城県土浦市並木5-4079-1
電話番号 029-832-8732
診療時間 日祝
09:00~12:00 - -
15:00~18:30 - -
[休診日] 木曜日・日曜日・祝日
常磐道の土浦北インターを土浦方面に下りてすぐ(車で約1分)
◆土浦駅からお越しの方へ

常磐線土浦駅からタクシーで約10分です。

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